LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループが主催する「LVMHヤングファッションデザイナープライズ」の19年受賞者が4日、発表された。第6回のグランプリに輝いたのは、南アフリカ出身で26歳のテベ・マググ。アフリカ人としては初の快挙。女優のアリシア・ヴィキャンデルからトロフィーが授与された。
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次席の「スペシャル・プライズ」は、長年にわたり審査員を務めた故カール・ラガーフェルドの名を冠し「カール・ラガーフェルド・プライズ」となり、1人目の受賞者はイスラエル人メンズウェアデザイナー、ヘッド・メイナーだった。
「審査員たちは一つひとつの服の持つ〝ストーリー〟に興味を持ってくれたのかもしれない」と語るマググ。自身のバックグラウンドである部族の伝統的な模様から着想を得たテキスタイルなど、多くの素材は南アフリカで調達し、生産も地元で行っている。
ファイナルのショールームに並んだ20年春夏からは、スマートフォンのアプリでタグに付けられたチップをスキャンすることで、インフォメーションを読み取れる最新技術を取り入れた。ストーリーをコンシューマーに伝えるためだけでなく、トレーサビリティー（履歴管理）も明確にしている。
（ライター・益井祐）
