LVMH、拡張急がず本業重視 主力メゾンの価値に磨き

2026/02/03 06:25 更新NEW!


 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHの25年12月期決算は減収減益だった。ベルナール・アルノー会長兼CEO(最高経営責任者)は決算発表の席で、26年も「決して容易ではない」とし、「コストを管理し、支出を抑える必要がある」との認識を示した。

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 主力ブランドの拡張を急がず、商品や物作りといった本業に集中する。市場では中国に改善が見られるとしながらも、回復を前提とした語り口は控えた。地域や顧客構成に大きな変化はないとして、米国も一時的な比較要因の影響とした。全体として市場の持ち直しを過度に織り込まない判断をしている。

 主力メゾンの「ルイ・ヴィトン」は多角化よりも中核への集中姿勢が鮮明だ。ホテルなど周辺分野への本格展開は想定せず、トランクやレザー製品といった本業の価値を磨き込む方針を維持。成長の幅を広げるより、価格決定力を支える商品の高度化を優先する。

 アルノー氏は「ディオール」について、ジョナサン・アンダーソンによるコレクションに一定の手応えを示しながらも、「良いと言えば過度な期待を招き平均的と言えば失望を生む」とし、評価は次回に委ねた。今後は欧米に加え日本を含む主要都市での出店を進めメゾンの核を再強化する。



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