【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンは、LVMHファッショングループ(「セリーヌ」「フェンディ」「ロエベ」など)の会長兼CEO(最高経営責任者)に、シドニー・トレダノ氏の後任としてマイケル・バーク氏を任命した。2月1日付で就任する。
バーク氏はLVMH傘下「クリスチャン・ディオール」「ブルガリ」の要職を歴任、12年から23年1月まで「ルイ・ヴィトン」の会長兼CEOを務め、在任中に売上高を200億ユーロの大台に乗せた。同職を退任後は、ベルナール・アルノーLVMH会長兼CEOの顧問を務めた。
トレダノ氏は98年から20年間、ディオールの会長兼CEOとして売り上げを約10倍の20億ユーロに伸ばした。18年からLVMHファッショングループの会長兼CEOを務め、売り上げを約3倍にした。トレダノ氏は、バーク氏へのバトンタッチと同時にLVMH執行委員会のメンバーを退任し、アルノー氏の顧問に就く。