奈良・ラック産業 独自の高伸縮素材の国内一貫生産に支持

2023/05/05 06:29 更新有料会員限定


国内で数少なくなった小口径編み機と縫製の一貫体制を敷く

 ラック産業(奈良県田原本町、吉川友嗣社長)は、腹巻き、婦人・子供服、インナー、寝装関連製品などを編み地から一貫生産する。グループには、泥染めをはじめとする天然繊維の染色や縫製のアマミファッション研究所(鹿児島県奄美市)も持つユニークなメーカーだ。

 66年の創業で、本社工場は国内では数少なくなった小口径の編み機、ミシンを各40台持つほか、延反・裁断・仕上げ機を揃える。創業時から同社を支えてきたのが、縦横斜め全方向に2倍に伸びる独自開発素材。代表ブランドの「パンフリー」は、特殊ナイロン糸と綿を組み合わせ、肌側に綿を配した柔らかな風合い、キックバック性の良さなどが特徴だ。同一工場内ですぐに製品化できるクイックな対応、国産100%の安心・安全感などが評価され、通販、専門店、EC販路などで固定客をつかむ。近年は、ECモール中心に販売するペット服、寝装企業と取り組むカバリング・子供服・マタニティー・ホームウェアが好調に推移している。

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