芦屋のセレクトショップ「ループ」 学生ブランドを期間限定で販売

2024/11/29 06:26 更新


11月の期間限定イベントでは、11の学生ブランドを揃えた

 兵庫・芦屋のセレクトショップ「loop」(ループ)は11月9~17日、大阪文化服装学院のスーパーデザイナー学科3、4年の学生ブランドを集積した期間限定イベントを開いた。6月に初開催し、2回目となる。

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 今回の期間限定イベントでは、11の学生ブランドを揃えた。「アキラオカニワ」や、アジアファッションコレクションでグランプリを受賞した「ヨウスケハガ」「キヨカハセ」などは、同店のコンセプトと合っているかつ仕入れブランドと並べても遜色(そんしょく)がないという点で選んだという。

 取り組みについてオーナーの日髙啓希さんは「最初から一回限りで終わるつもりはなかった。これからも密になって取り組んでいけたら。定番化することで学生デザイナーのブランドだからという見方が無くなることや、次を期待する声が出てきたらうれしい」と話す。前回は受注販売の商品も多かったが、今回はほとんどが既製品として販売した。なかでもヨウスケハガは、最終日の店頭には受注品のシューズを除くすべての商品が売り切れるほど好調だった。

「売れないことも勉強してもらえたら。売れた時には、こういうのが通用するのかという物差しになればと思っている」と日髙さん

 学生からは「普段からデザインの対岸にいる人を意識した服作りをしているが、実際に販売してみるとどのような人が買ってくれたのかが分かるので、すごくありがたい機会になっている(ヨウスケハガの芳賀陽介さん)」「ブランドのインスタグラムのフォロワーを店舗まで呼び込む難しさを知った(アキラオカニワの岡庭陽さん)」などと学びを得ている様子がうかがえた。

ブリーチ加工を生かした服作りが特徴のブランド「アキラオカニワ」のデザイナー、岡庭陽さん

 同学科では、3、4年次に各学生がブランド運営することをカリキュラムの軸としている。年2回、展示会を開いて、百貨店やセレクトショップのバイヤーを招いている。日髙さんも展示会に足を運んだうちの一人だ。最近はループのほかにも、感度の高いセレクトショップを中心に扱い実績がある。

素足をイメージした受注品のレイヤーシューズ(「ヨウスケハガ」)


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