ルックホールディングス 中期5ヵ年の経営計画を発表 28年度に売上高700億円、営業利益率7%以上へ

2024/02/15 17:30 更新


 ルックホールディングスは、28年度を最終年度とする中期5カ年経営計画を発表した。最終年度の売上高は700億円(うち海外400億円)、営業利益50億円、営業利益率7%以上が目標。前中計で確立した収益基盤の拡大と資本政策の充実化、ESG(環境・社会・ガバナンス)戦略の強化を柱に据えた。目標達成のため、「イルビゾンテ」など主力ブランド事業を拡大、EC事業も一段と強化、新ブランドも導入して勢いづける。

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 主力の事業拡大は、日本と韓国で30ずつ新規に出店。新しいエリアとしては、北米や東南アジアへの進出も検討する。ECは、国内会員を200万人、韓国は100万人に増やし、海外含めたEC事業で140億円を目指す。達成すればグループ全体の2割がEC売り上げになる。中計期間の投資額は170億~180億円を計画する。

 新規商材は今年から来年にかけて3ブランドを導入する。今春はフランスのメンズブランド「フルサック」、秋からはイタリアの「MSGM」、来年春からはイギリスの高級革ブランド「スマイソン」をそれぞれ販売する予定だ。さらなる新ブランドの扱いで28年度には全体で30億円規模にまで高める。

 資本政策では、PBR(株価純資産倍率)1倍を目指す。23年12月末で0.5倍で、株価が純資産価値を下回る。継続して1倍を下回る背景は、「成長性や魅力を十分に伝えきれていない」とみており、IR開示情報を充実させる。日本、韓国の月次売上報告を毎月サイト上で公開するのもその一つ。

 ESG戦略としては、温室効果ガスの算定を始めるほか、女性管理職比率を直近の14%から30%以上へ、男女育休比率を75%から100%へそれぞれ高める。



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