《トップインタビュー2024》ルックホールディングス社長 多田和洋氏 収益基盤を確立、攻めへ

2024/01/24 12:00 更新有料会員限定


多田和洋氏

 23年度は、円安による調達コストの増加などで苦戦を強いられたが、同年度を最終年度とする中期経営計画を前倒しでこなした。中計の最大のテーマだった収益基盤が構築できたこともあり、24年は攻めに転じる。基幹ブランドで10店以上の新規出店を予定。春には新中計の発表を予定している。

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値上げが通る仕組み

 ――23年を振り返ると。

 急激な円安と記録的な暖冬、売り上げの大きい韓国市場の低迷で厳しい事業環境でした。ただ、中計の最大のテーマだった収益基盤の確立に関してはある程度できました。とはいえ、満足せずにまだまだ上を目指していきたい。

 ――厳しい事業環境で社員に伝えていたことは。

 顧客のニーズを徹底的に見極め、満足してもらえるような価値を創出することです。急激な円安で小売価格を上げざるを得ない中で、どう納得し、満足してもらえるか、これに尽きますから。価値を認めてもらうための販売サービスや利便性の向上など全体でレベルアップを図りました。

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