【ロンドン=若月美奈通信員】英国ファッション協会(BFC)は向こう1年間、全てのロンドン・コレクションを、男女の垣根を取り払ったファッションウィークとして運営し、今年6月に予定していたロンドン・メンズコレクション時期に、第1回をデジタル形式で開催することを発表した。
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これまでロンドンは、1月と6月にメンズ、2月と9月にレディスのコレクションを行ってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、6月のメンズを従来通りに行うことが不可能となっていた。
今回の変更で、6月12日から3日間を予定していた21年春夏ロンドン・メンズコレクションは、「ロンドン・ファッション・ウィーク・ジュン・2020」となり、メンズ、レディスともに、新作発表だけでなくストーリーテリングをメインに添えたデジタルファッションウィークとして開催される。
それに伴い、公式サイトを刷新し、業界のプロだけでなく世界中の一般消費者にも対応した交流の場としての立ち位置を築く。インタビューやポッドキャスト、ウェブセミナー、デジタルショールームなども掲載し、バイヤーは次シーズンの買い付けを、消費者は現行シーズンの商品を購入できるようになる。
9月に従来のファッションショー形式のコレクションを行うかどうかは、今後の状況を見て決める模様だ。