ロフト、シールやステッカーが売れる スマホや手帳のアクセントに

2024/05/23 06:28 更新


ニーズに素早く対応し多彩な品揃え

 ロフトは、文具雑貨でシール、ステッカーの販売が伸びている。同社が「コミュニケーション」と呼ぶシールやレター、カード、ラッピング、デコレーションといった商品群は3月で前年同月比27%増、4月で20%増と好調だ。

 シール、ステッカーはイラストレーターによるものが中心で、防水加工や撥水(はっすい)加工を施したタイプも多い。1枚物や小ぶりのイラストを1シートに収めたもの、凹凸感のある立体シールも人気で、中心価格は300~1000円。シール用のバインダー手帳も売れている。

 背景には、女性を中心にスマートフォンや手帳、パソコンなどの持ち物に貼ってアクセントにする人の増加がある。貼らずに透明のスマホケースの中に入れて見せる場合も多い。個性派イラストレーターが増えたことも要因の一つで、イラストレーターがSNSなどを活用して発信し、ファンを広げている。ロフトは仕入れ型総合雑貨店のため、シールのような細かな雑貨でも、需要の変化に応じて素早く品揃えできる点も売り上げ拡大につながった。

 シールやステッカー、マスキングテープの商品グループ「デココラージュ」はここ数年伸び続けており、3月35.7%増、4月36.5%と勢いを増している。デココラージュのほかにカード(ポストカード、グリーティングカードなど)やラッピング用品も伸びている。コミュニケーションが文具雑貨全体の売り上げを押し上げており、文具雑貨売上高は3月18.7%増、4月8%増と好調だ。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事