ロコンド サイト刷新、高級路線へ

2016/09/01 06:50 更新


百貨店支援サービスと連携

 靴とファッションECのロコンド(東京、田中裕輔社長)は下期(16年8月~17年2月)から売り上げ拡大戦略を強める。靴ECモール「ロコンド」「ロコレット」を高級・上質路線に刷新し、手の届く高級品サイトとして構築して、取扱品目を充実する。プラットフォーム事業で強化中の百貨店への在庫配送と相乗効果を狙う。

 同社は、EC事業、EC支援のプラットフォーム事業が主力。15年10月に単月ベースで黒字化し、ブランドや小売りの直営EC支援、EC倉庫から店舗や自宅配送サービス「ロコチョク」の広がりで、現在も単月での黒字を継続中。利益を出せる基盤は整ったため、下期から売り上げ拡大を目指す。

 ロコンド、ロコチョクは、〝アフォーダブルラグジュアリー〟を掲げ、10月3日にリニューアルする。ロコンド商品の平均単価は約7000円と他モールと比べて高いため、高級・上質な靴やファッションが揃うサイトの路線を強める。取引ブランド数は1400。ブランドの数よりも1万円以上の商材の拡大で、差別化を狙う。

 スマートフォン向けアプリも提供する。EC機能を10月に、商品検索のしやすい機能を12月に追加し、快適な購買体験を強める。

 プラットフォーム事業は、8月から百貨店向け「ロコチョクD」をスタート。ロコチョクDでの直近の目標は、導入50店・月商200万円で、年間12億円の取引高を計画。中期的には、導入100店・月商800万円以上、年間100億円を目指す。

ロコンドの下期事業戦略を説明する田中社長



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