ロコンドのOMO戦略基盤サービス フィットフィットへ提供開始

2021/08/19 06:27 更新


 ECモール「ロコンド」の運営やソリューション事業を行うロコンド(東京、田中裕輔社長)は、同社が提供してきたプラットフォームサービスを包括的に組み合わせたオムニ戦略基盤「オール‐イン‐ワン」をリリースし、婦人靴のフィットフィット(東京、木村真一代表取締役)への提供を開始した。

 これまでロコンドが提供してきた物流受託サービスの「e-3PL」、ECサイト運営サービス「ボエム」、ECと連動した店舗用POS(販売時点情報管理)サービス「ロコポス」、クラウド型基幹システム「ロコア」など七つのサービス全てを統合し、一部機能をアップデートした形での提供となる。これにより、ECと店舗における在庫とデータの一元化が可能になり、オムニチャネル戦略を推進できるとする。

 ロコンドの運営するECモールには約500社が出店しているが、「その10%にあたる約50社が、何らかのサービスを使っていた。今後3~5年でその数を100社に伸ばすと共に、リリースしたオール‐イン‐ワン導入企業も100社を目指したい」と田中社長。

 既存機能のアップデートも図っている。今回大幅なアップデートとなったボエムでは、各店舗の在庫状況をリアルタイムで表示するほか、ECで注文したものを各店舗で受け取り、試着後の返品も可能としている。このほか、店舗とECで共通利用できるQRコードも自動生成できるようになった。

 物流受託においては、ロコンド倉庫を利用しているため、入荷費用や倉庫保管費用はかからず、販売手数料のみで済む。また、出荷は自社ECや他モール、商業施設などに加え、「専用の値札付けなど付帯業務のある百貨店は平場も対応。加えて卸先への出荷も請け負うのはロコンドだけ」とし、きめ細かなサポートを強みとしている。

関連キーワードデジタルニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事