秋冬レディス、プロパー販売伸び MD変更当たる

2017/10/26 04:27 更新


 百貨店を主販路とする婦人服は今秋冬、プロパー販売が好調だ。9月以降の気温の冷え込みを背景に、MDを大胆に切り替えるなどの施策が実っている。

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 オンワード樫山の「23区」は今秋冬、MDを大幅に変更し、9月から10月にかけてのプロパー販売額が前年同期比約20%増で推移している。

 9月はシャツ、ブラウスの型数、店頭投入量を拡大し、ヒットしたため、前年同期の2・2倍以上になった。「従来なら9月はニットを中心にするが、思い切って商品構成を切り替えたことが良かった。実需で瞬発的に販売するブラウスが当たった」という。客単価を上げる策としてレザージャケットを充実し、売り上げのヤマを作った。シープレザーのシングルライダーズ(4万9000円)と、ダブルライダース(5万9000円)の2タイプを揃え、「原価率を高く設定しながらプロパーで売り切ることにこだわった」ことで、25%増の販売となった。

 10月はブラウスの好調を維持したまま、ニットが浮上している。ウールのロングカーディガンや、トップ染めカシミヤ20%混の上質なプルオーバー(1万8000円から)が売れ筋。コートは非ウールにシフトし、着脱可能なダウンライナー付きモッズコート(5万3000円)が人気。スカートは10月から英ロキャロンのタータンチェックを生かしたスカート(2万7000円)を打ち出し、「想定を上回る数字で売れている」。

■関連記事は10月26日付けの繊研新聞本紙で

良質なシープレザーでライダースジャケットを仕掛けた「23区」


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