レディス専門店 20代にオケージョンドレス売れる

2020/12/16 06:30 更新


 都心商業施設に出店するレディス専門店で、オケージョンドレスが売れている。コロナ下で延期されていた結婚式への参列や、結婚に向けた両家の顔合わせにといった需要がある。

 新型コロナ第3波の影響で、11月中旬以降、客足が鈍っているが、10~20代の若年層は来店している。気晴らしの来店や、必要な物しか買わない傾向が強まっている。

 そうしたなか、「クリスマスまで唯一安定して売れそう」(ローズバッド新宿店)と期待されるのがオケージョン向けの服だ。同店では結婚式参列のほか、デートにも着られると好感触だ。店内でコーナー化も試み、販促を強化している。1月以降も入卒式などを控えるため、今後にも期待する。

 アーバンリサーチロッソグランフロント大阪店では、11月の3連休に結婚式に参列するための駆け込み需要があった。ドレスが20%オフになるキャンペーンも売り上げに貢献した。きれいな布帛のドレスも出しており、「両家の顔合わせ用に欲しい」との購入が相次いでいる。この需要は例年よりも多い印象で、親に会えるうちに会っておこうと前倒ししているようだ。

 一方、30代以降や地元客に支えられている店では、オケージョンドレスの売れ行きはまずまずといったところ。むしろ、「例年と比べて下火」(アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店)という店もあり、「たまに若年層がネットで見たと来店するが多くはない」という。20代は比較的外出に抵抗が少ない人もおり、〝結婚ラッシュ〟を控える年代。オケージョンドレスの好調は普段から若年層も多い店の傾向といえそうだ。

ローズバッド新宿店ではコーナー化して販促を強化

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