レディス専門店で、アウターが本格的に動き出した。11月下旬から気温が低下したことで、モチベーションが一気に高まったという店が多い。
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動きが早かったのは、ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店。11月からオリジナルのダウンジャケットとウール・アンゴラ混のロングコートが好調だ。「定番商品だが、ようやく寒くなったことで需要が高まった。11月14~20日のルミネカードの10%オフキャンペーン期間は、店の外まで会計の列ができるほどだった」という。
アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店とローズバッド新宿店は、いずれも11月中旬まで「下見程度」で動きが鈍かったが、最終週あたりから徐々にアウター目当ての来店や試着が増えてきた。防寒仕様から中に着込める薄手のものまで、様々なデザインが好感触だ。
しかし、トップはいまだに暖かい厚手のものが不調だ。「厚めのニットプルオーバーより、薄手かつ高品質なものを求める人が目立つ」(アーバンリサーチ・ロッソグランフロント大阪店)、「スウェットシャツがずっと売れ筋だが、裏起毛のものは売れない」(ローズバッド新宿店)などの声がある。一枚で暖かいことより、重ねて温度調節やコーディネートのアレンジができるものが支持されている。