レディスの今春夏MDはアウターを抑え、ワンピースやセットアップを中心に売り上げを確保する傾向だ。ブランドの強みを生かし、時期別に細かく重点を定めて店頭で仕掛けていく。
(武田学)
◆夏物が長丁場に
春夏商戦は以前は売り上げのピークだった3月までの比重が軽くなり、4月以降の夏物が長丁場になっている。特に、ここ数年はスプリングコートを中心とするアウターが厳しく、気候の変化も不規則なため、MDの難しさが増している。
今春はスプリングコートをさらに縮小し、ワンピースを拡充するほか、オケージョン対応を含めたセットアップも強化アイテムだ。コートは近年、気候の変化から実需期が短くなっているため、多くのブランドがトレンチを含めて供給を抑えている。防寒タイプではなく、薄手の羽織り物感覚のコートやブルゾンへのシフトが進む。