7月1日、東京証券取引所グロース市場への上場(8月5日予定)を発表し、話題を集めるクラシコム(東京、青木耕平社長)。成長の大きな柱の一つが、17年に始めたオリジナルのアパレル企画だ。売上高は5年で8.5倍になった。アパレル製品を含む全商品のプロパー消化率は99%。その物作りのコンセプトや企画、運営について、クラシコム共同創業者でもある佐藤友子取締役に聞いた。
(中村維)
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半数がリピーター
22年7月期の業績予想はライフスタイルECサイト「北欧、暮らしの道具店」の運営を主軸に、関連する広告事業を含めて売上高51億4900万円(前期比13.6%増)、営業利益8億2900万円(6.4%増)を見込む。北欧、暮らしの道具店は、テキスト、動画、ラジオ、近年は映画製作にも進出。共感性の高いコンテンツ作りでショップそのものがメディア化し、コアなファンを増やしてきた。アプリやSNSなどのエンゲージメントアカウント数は520万超(3月時点)、物販の約半数がリピーターからの購買だ。