クラボウは7月29日、同社独自の抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術「クレンゼ」で加工した繊維素材に新型コロナウイルスのデルタ株およびアルファ株に対する抗ウイルス効果があることを確認したと発表した。
効果の確認については、日本繊維製品品質技術センターで「JISL1922繊維製品の抗ウイルス性試験方法」を準用し、クレンゼ加工をした綿100%の織物を用いて試験を行った。
繊維素材上にウイルスを一定時間接触させた後、繊維表面から回収したウイルスの感染価(細胞感染性を持つウイルス粒子の数)を測定した結果、「ウイルスの減少率はデルタ株、アルファ株のいずれも99%以上で、家庭洗濯50回後も同等の効果を確認した」という。「新たな変異株が発現した場合にも対応するため、クレンゼの技術力向上とスピーディーな効果検証ができるよう体制を強化する」考えだ。