組曲、フレンチシックテーマに価格訴求品も

2016/11/21 06:25 更新


 オンワード樫山の婦人服「組曲」は17年春夏、「フレンチシック」をテーマに、スカートとワンピーススタイルを強化する。今年、ブランド創設25周年を迎えたが、「改めてブランドアイコンを確立する」目的で、16年春夏比でスカートとワンピースの型数を1・5倍にする。一方、洋品も強める考えで、価格ダウンも実施しながらシェア拡大をめざす。

 組曲は92年のデビュー時からフレンチをキーワードに掲げてきたが、ファッション市場が厳しい中、「ブランド本来の特徴や強みを発信することが大事」と判断した。フレアシルエットをベースに毎月プリント企画を投入し、柄にもこだわる。今秋に実施したイラストレーター大橋美由紀さんとの協業は17年春も実施する。デザインではバックディテールを意識したアイテムを充実させる。

 洋品の強化はブラウス、カットソー、ニットが対象で、プライスラインを見直し、1万円以下のアイテムを拡充する。17年春夏は、1万円以下の商品の売り上げを倍増させる。価格見直しはASEAN(東南アジア諸国連合)生産や韓国素材の活用などで実現する。

 店頭プロモーションは来年3月、フレンチスタイルに欠かせない色としてホワイトをテーマとしたフェアを予定。4月には大橋美由紀さんとの協業商品を展開するとともにボーダーの組み合わせを選べるカットソーのカスタマイズキャンペーンも開催する。

 顧客の平均年齢は40歳近くとなっているが、ターゲットは「良家の礼儀正しさを感じさせ、女性らしさを大切にする30歳の働く女性」。一方で、新たな顧客層の開拓に向けて、就職活動用のレーベルを立ち上げる。ジャケット、スカート、パンツ、トレンチコートを揃え、ジャケットで1万8500円と既存の商品に比べて価格メリットを打ち出す。レーベル名は未定だが、今年12月から投入する。

ターゲットは、良家の礼儀正しさを感じさせ、女性らしさを大切にする30歳の働く女性


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