熊本パルコ、震災はねのけ売上好調 回復へ

2016/12/06 06:24 更新


 熊本パルコが好調だ。

 4月の熊本地震で一時休業を余儀なくされたが、4月24日に全館営業再開し、例年以上に販促イベントに力を入れたことで早期回復を果たした。震災前の2年間は横ばいで推移していた業績も、今上期の3~8月は2・9%増となった。

 9月は若干前年を下回ったが、10月は2ケタ増で推移した。9月に「30周年改装」を実施し、様々な販促イベントを開催するなど、復旧に関係者一丸となって取り組む姿勢に顧客が着実に反応し、売り上げを底上げしている。

 4月は地震で一時休業したため、売り上げが前年同月比35・6%減となったが、5月以降は前年を上回った。5月は売り上げ2・4%増(客数19・6%増)、6月21・2%増(30・2%増)、7月17・4%増(26・9%増)、8月12・5%増(17・3%増)と伸びが著しく、上半期の客数は12・2%増と気を吐いた。

 9月の売り上げは0・3%減とわずかに届かなかったが、10月は15・4%増、11月前半は気温の低下もあって45%増で推移するなど勢いを増している。

 30周年の改装は「大人かわいい女子」をポイントに、感度の高いブランドを導入。レディスアパレルに加えてジュエリーやアクセサリー、コスメやライフスタイル雑貨、ギフト提案も強化して、様々な世代のニーズに対応する。 

 今春に予定していたティティー&コーとトランテアンソンドゥモードの導入は5月14日にずれこんだ。秋は1~3階を中心に見直した。熊本初出店ブランドはレディスのエモダやジュエリーのエーデーエーノーブル、アクセサリーのかんざし屋ワーゴ&北斎グラフィック、コスメのラリンを導入。

 新規ではマウジー、スライ(ともにレディス)、アクセサリー・ジュエリーはオージュドゥイ、ザ・キッス、既存店改装でレディスのローズルーム。8月末から10月初めに改装を終え、10月以降の売り上げ増に寄与している。中層階から上層階は来春、来秋に改装する。

 

熊本パルコ
熊本パルコに新規出店したマウジー


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