「神戸牛の革をブランドに」神戸レザー協同組合を設立

2019/07/30 06:30 更新


 海外でも知名度が高い神戸牛の革をブランド化しようと関係事業者が「神戸レザー協同組合」(片山喜市郎理事長)を設立した。今後、共同で革の開発、製品のサンプル製作、PR活動を強めていく。

 これまで神戸牛の皮は他の牛と区別されていなかったが、世界的な知名度がある点を活用すれば、新たな革のブランドになるのではと関係者が準備してきた。協同組合は革小物製造販売、靴販売、家具販売など5社が構成員となっている。革の名称を「神戸レザー」とし、組合の賛助会員になれば革を供給し製品化できるようにする。

 関係者は今年1月、神戸市の支援も受けて、フランス・パリで神戸牛の革を使った製品の発表会を開いた。4月にはイタリア・ミラノサローネに出展した。デザイナー、山内真一氏が手掛けた小物が若手デザイナーの登竜門「サローネサテリア」で最優秀賞を受賞した。

 今後11月には国内の展示会出展、12月にクラフト教室の開催、来年3月に海外展示会出展を予定している。ロゴマークやホームページの作成、製品サンプルの製作も進め、知名度を上げていく。

「サローネサテリア」で最優秀賞を受賞した山内真一氏の作品


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