やまとは東京・表参道に12月6日、メンズきもの専門店「ワイ&サンズ」の新店を開設した。「きものテーラー」をコンセプトに、都内の神田明神の鳥居脇に1号店を構えてから10年目、京都の2号店開設から5年目に出した3店目の店舗。高感度層が集まる街で、きものをファッションの一つとして間口を広げて発信し、国内外で客層の拡大を目指す。
ワイ&サンズは、反物を個客仕様にあつらえることに特化し、クラフトマンシップに定評のある洋雑貨とのスタイリング提案を行って人気の業態だ。反物は、全国の産地の特徴と魅力を生かしたオリジナルが充実。「洋服のテーラーの仕様」で、きものや羽織が仕立て代込みで6万円台からなど、ジャケットやスーツと同じ感覚で買える価格で販売。SNSを使ったスタイリングなどの発信にも力を入れており、神田店にはSNSを見たきもの初心者が全国から来店する。京都店は訪日外国人客が約8割を占める。
新店は細い裏通りに面した路面店で、売り場面積は73平方メートル。四つの四角い小部屋に分かれており、通りからガラス越しに中が見える部屋では、英国のテーラーをイメージして反物と帽子や傘を販売。奥の一部屋には仕立て上がりや羽織、アパレルブランド「グラフペーパー」などと協業したコートと、スタイリング用のシャツやマフラー、革小物、草履やレザーサンダルが並ぶ。奥の部屋からはガラス越しに中庭が見える。ゆったりとした空間でパーソナルな接客を行う。

