「08サーカス」をデザインする森下公則が「キミノリ・モリシタ」のラインを再開した。東京・世田谷のショールームで、職人による加工技術をベースにした新作とアーカイブピースを披露、再開の意図を森下に聞いた。
(小笠原拓郎)
新作は04年くらいのテイストと共通します。一番自分が好きだった時代の作風だけれど、当時はこの加工をやりすぎて新しい手法を探していった経緯があります。自分も60歳を過ぎて、気づけば40年この仕事をしてきました。パリでの発表や「ユニクロ」との仕事、独立と、いろいろ経験してもう一回原点に戻ってやらないといけない年なのかと思いました。