仏ケリングファンデーション ネット上での中傷に反対

2018/11/26 11:00 更新


 国連が定めた11月25日の「女性に対する暴力撤退国際デー」に合わせ、仏ケリングファンデーションは30日まで、第7回「ホワイトリボン・フォー・ウィメン」キャンペーンを実施している。

【関連記事】ケリング サステイナブルテーマにワークショップ

 今年のテーマは「サイバーブリングに反対」。国連は、ヘイトスピーチ、ハッキング、なりすまし犯罪、オンライン上でのストーカー行為、脅しを女性や少女を対象としたサイバーバイオレンスと定義している。

 同ファンデーションは、特にZ世代(90年代半ばから00年代の初めに生まれた層)を対象に、#IDontSpeakHaterとIDontSpeakHater.org(http://IDontSpeakHater.org)を通し、自分の仲間をネット上の嫌がらせから守るように呼びかけ、沈黙を守るのではなく、憎悪表現を肯定的表現に換えることで悪循環をストップさせるように促す。

 同ファンデーションは、「グッチ」「サンローラン」「バレンシアガ」などを傘下に有するケリングのフランソワアンリ・ピノー会長兼CEO(最高経営責任者)が08年に創設、女性に対する暴力の撲滅を目指し、様々な活動を行っている。

 創設10周年の今年は、キャンペーンに初めてグループ傘下全12ブランドが参加し、期間中の特定の製品または製品ラインの売り上げの10%を、同ファンデーションの支援プログラムへ寄付する。

(パリ=松井孝予通信員)

「ホワイトリボン・フォー・ウィメン」


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事