仏ケリンググループ  「モンクレール」の買収検討か

2019/12/09 11:30 更新


 【パリ=松井孝予通信員】米大手総合情報サービス会社のブルームバーグは、仏ケリンググループがモンクレールの買収を検討していると報じた。これについてケリングはコメントを控えているが、ロイターによるとモンクレールは、「数社の投資会社とケリングを含むラグジュアリー企業とコンタクトをとっているが、現在のところ具体的な提案はまったくない」と述べている。

 市場関係者は、仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンが162億ドルを投じたティファニー買収が、ラグジュアリー業界に新局面をもたらしたと分析している。

 モンクレールは1952年、アノラックブランドとしてフランスで創業した。03年にイタリア人レモ・ルフィ二氏が買収し、会長兼CEO(最高経営責任者)に就任。高級ダウンウェアのグローバルブランドへとリブランディングを成功させた。18年の売上高は8年前の5倍にあたる14億ユーロ、純利益は2億5000万ユーロ。ルフィ二氏は株式の22.5%を保有する。時価総額は約110億ユーロ。

 ケリングの18年売上高は137億ユーロ。売り上げの61%、利益では83%を占める「グッチ」は5年続いた急成長期から、今年に入りラグジュアリーブランドの平均的な水準に落ち着いてきた。傘下に「サンローラン」「バレンシアガ」といった成長株を持つものの、グッチの成長鈍化を補うには足りない。モンクレールの買収は、ケリングの安定した成長の手段になる。


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