【パリ=松井孝予通信員】仏GLイベントのファッション部門は、9月に開催するトラノイ・トーキョーで、デニムに特化した新ゾーン「デニム・トーキョー」を立ち上げる。初回は、日本をはじめ国際的なサプライヤー約15社の参加を見込む。
同部門を統括するプルミエール・ヴィジョン(PV)のフロランス・ルッソンCEO(最高経営責任者)は、「トラノイ出展者の多くはPVの来場者でもあり、すでに相乗効果が生まれている」と語る。
背景には、日本のサプライヤーの欧州渡航が減少し、新たな出会いの機会を求める声が高まっていることがある。デニム・トーキョーは、そうした需要に応える試験的な第一歩となる。国立代々木競技場を会場に、PVがミラノで展開するデニムPVのノウハウを生かす。
ルッソンCEOは、「両展示会を橋渡しすることで、新たな商談や協働が生まれ得る」と強調する。トラノイ・トーキョーに日本の卓越したデニムが加わることで、素材から製品までを結ぶ構造が強化され、出展者と来場者の接点が多層化が期待できる。
今回の取り組みは、PVのアジア展開と地域ハブ形成へ発展させる構想ともつながる。ルッソンCEOは「地域ごとにハブを構築する考えは非常に重要。東京での反応を見ながらデニムの領域を広げ、ほかのセグメントも検討したい」と述べ、「日本にとどまらず国際的なオファーにも取り組みたい」と意欲を示した。