京阪百貨店守口店の自主編集売り場「トラディショナルスタンダード」(TS)が企画・運営するファッションの〝祭典〟「カムトゥギャザー」が増収を続けている。既存売り場では扱っていない商品の販売やオーダー会などのモノ・コト提案が既存顧客中心に支持されている。TSは、3階にレディス店、4階にメンズ店があり「洗練されたベーシックウェア」を編集、提案している。カムトゥギャザーは、TS顧客や外商顧客などを対象に、20年から年1回、春に7階京阪ギャラリーなどで開催し、今回で6回目。22年度が4日間で売上高約2300万円、23年度は約2700万円、24年度は約3300万円(予算3000万円)と伸ばしてきた。今回は5月15~18日の4日間で3500万円強(予算3400万円)となり、予算、前年実績とも上回った。
同祭典はTSが扱う国内外のブランドの販売のほか、スーツや靴、革小物のオーダー会を開催。会場限定で酒やスイーツなどを販売している。「創り手の想いに触れる特別な時間の提供」を重視し、今回は「ドロウェル」「ユウガ」「イデム」や帽子「カオリミリネリー」のデザイナーやビスポーク靴職人などが参加した。このほか「コスメデコルテ」との共同企画や数量限定生産品の日本酒、生はちみつなどを販売した。また、初企画として、「マルニ」の期間限定販売やコメ兵との共同企画でラグジュアリーブランドなどのビンテージ商品やアーカイブコレクションを販売した。


衣料品は前年並みだったが、コメ兵やコスメデコルテとの共同企画やプレミアムリカーなどが増収に貢献した。今後も「唯一無二の買い物体験」の提供を追求していく方針だ。