ショールームも可士和流 「ifs未来研究所」に開設

2018/07/11 06:30 更新


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 変化を前提に、あえて作り込まない――クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が新しい考え方のショールームを作った。単に商品を並べ、企業側が一方的に発信するのではなく、入居する施設で開催するイベントなどと連動してモノの魅力を伝え、「化学反応」を起こす。今後の企画に柔軟に対応できるよう、スタート段階では躯体や什器を作り込まなかった。

 佐藤氏が関わるのは、スポーツ用品メーカーのグローブライドが2日に開設したショールーム「ア・ライフタイム・スポーツ・スタジオ」。itochu・Garden(旧CIプラザ、東京・北青山)で伊藤忠ファッションシステムが運営する「ifs未来研究所」(未来研、川島蓉子所長)内に入った。佐藤氏は09年からグローブライドのクリエイティブディレクターを務める。

 「日本の技術や文化を世界に向けて発信していきたい」という川島所長の構想に合わせ、佐藤氏がショールーム部分をデザイン。オープン時は、グローブライドが手掛ける釣り・自転車・テニス・ゴルフのアパレルを展示した。未来研側は今後、ショールームに隣接するスペースで、セミナーや協業企画を開催する。グローブライドもイベントテーマに合わせ、特定カテゴリーに焦点を当てたり、複数の分野を組み合わせて提案したりと、柔軟に変更する。同社が社外ショールームを設けるのは初。21年3月までの予定。

あえて何もない空間に仕上げたア・ライフタイム・スポーツ・スタジオ

共創型を志向

 ■佐藤氏の話 恒久的なものを作るとなると耐久性や使い勝手などに配慮しなければなりません。しかし、期間限定なら物理的な制約をすっ飛ばして、コンセプトを全面展開できます。で、ここは期間がちょっと長い。そして実験の場であり、スタジオであり、アトリエ。これからやりたいことが出てくるでしょうから、まず最初はほとんど作り込まず、今後だんだん考えながら変化できるようにしました。

 そういう意味では、枠組みだけ先に作り、みんなで改善し、共創する「オープンイノベーション」型ショールームです。実際、初めに完成形を作ると予定調和になってしまい、新しいものが生まれにくいんですよね。

未来を見据えたショールームについて話す川島蓉子未来研所長(左)と佐藤さん

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