軽井沢・プリンスショッピングプラザ 1~6月は19年比で大幅増

2024/07/23 06:28 更新


インバウンド需要が大幅に増加した

 西武リアルティソリューションズが運営するリゾート型ショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」(長野県軽井沢町)の24年1~6月のインバウンド売上高は、コロナ前の19年同期比56.9%増の48億円と大幅に伸びた。前年同期比でも11.2%増と順調に推移している。インバウンド向けのサービスを拡充したほか、円安により購買意欲が引き続き旺盛だったこと、物価高による単価上昇などで増収となった。施設全体の売上高も、19年同期比、前年同期比ともに伸び、好調を維持している。

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 インバウンドの売り上げ構成比は19年同期比で6.4ポイント上昇の19.1%となり、免税売上件数も19年同期比16.3%増とそれぞれ伸びた。業種別では前年から引き続き、ラグジュアリーブランドやスポーツ・アウトドアブランドの売れ行きが好調。国・地域別来場者数は、台湾(インバウンド全体の45%)、中国(39%)、タイ(6%)とアジア圏からの来場者が上位を占めた。

 インバウンド対応施策として今年1月に、施設内で購入した商品を約120カ国・地域へ配送できる海外配送サービス「TUMOCA Express」(ツモカエクスプレス)を導入、7月17日時点で16店が扱っている。

 また、2月にインフォメーションセンターに透明ディスプレーを活用した対面型の翻訳機を設置した。英語やタイ語など12言語に対応し、話した内容がリアルタイムで透明ディスプレーに表示されることから、相手の顔を見ながら翻訳結果を確認できるため自然な会話が可能となった。キーボード入力もでき、発話が難しい人とのコミュニケーションにも活用している。繁忙期には1日平均10件以上、東アジアを中心とする外国人観光客の利用がある。

 3月にスマートフォン向け公式アプリ「軽井沢・プリンスショッピングプラザアプリ」をリニューアルして、クーポン検索機能や駐車場の混雑状況を確認できる機能を新たに追加した。軽井沢町で行われている「人と犬が健康で楽しく幸せに暮らせる町」を目指した活動の一環として、ペット連れの客向けに館内3カ所にドッグスペースを4月に設けた。

 イベントも積極的に取り組んで、昼夜の集客力を高めている。年間を通してイルミネーションを実施しているほか、3月に福井県観光・物産フェア、5月にモーターギャザリング、6月に音楽イベントなどを開催して集客に貢献した。



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