パトリック、ラジオ番組提供で広がり

2017/02/17 06:45 更新


 靴製造・輸入卸のカメイ・プロアクトは、仏スポーツブランド「パトリック」でラジオ番組を提供し、ブランド事業の広がりにつなげている。

 提供番組はインターFM「レイジーサンデー」内の「パトリックプレゼンツミュージックラボ」。16年4月から始めた約10分のコーナーで、毎回ミュージシャンやアーティストなどを招き、DJと掛け合う形で進行する。これまでムッシュかまやつやウルフルズらがゲストとして登場した。カメイはゲストにパトリックの商品を贈呈するほか、月2回は抽選に当たったリスナーにもプレゼントする。

 番組の提供は、番組で流す音楽や情報からブランドをイメージ付けすることが目的。「お気に入りの音楽を選ぶように、パトリックを選んでもらいたい」(営業第1部の川井康紀部長)との狙いもある。川井氏が普段から聴いていた同番組に企画を持ち込んだ。

 費用対効果は大きい。「雑誌広告の約半分の価格で1カ月間放送できる」ことに加え、番組関係者やゲストにブランドのファンも生まれやすい。実際、DJのジョージ・カックルさんは、同番組をきっかけにパトリックの展示会に来るようになった。番組のサイトやSNS(交流サイト)でも商品が露出され、ブランドのホームページでは番組サイトとリンクし、コンテンツの一部として活用している。

番組の収録風景(右がDJのジョージ・カックルさん)


欧米にも販売開始

 カメイ・プロアクトは17年から、パトリックのシューズを欧米にも販売する。17年春物から欧州で、17年秋物から北米で販売を始める。カメイは96年に日本・東南アジア・オセアニア地区における商標権を取得し、日本製のシューズを製造・販売してきた。

 欧米は別企業が手掛けているが、現在はサッカーユニフォームが中心で、カジュアルシューズの展開は無かった。この間、欧米での販売に関して調整を進め、17年春物からイタリア、17年秋物から北米での販売ができるようになったという。



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