福島県は、伝統工芸品や地場産品とクリエイターとの協業商品を企画・販売するプロジェクト「福島クラフツアンドピープル」の初の発表会を東京・南青山で開いた。
福島の伝統工芸品は、震災以降の需要の落ち込みや、後継者不足などの課題を抱える。同プロジェクトは、その現状をクリエイターと共に変えていくことを目的とする。
今回参加したのはデザイナーのコシノジュンコ、スズキタカユキ、クリエイターのナタリー・レテ、日本画家の舛田玲香、アクセサリー作家のキナリヤの各氏。食をテーマに、白川産業による会津木綿のランチョンマット(2200円=参考小売価格)や、漆器工房鈴武によるモダンな会津塗りの漆器(4000~3万円)など12アイテムをデザインしたコシノ氏は、「福島の伝統技術は素晴らしいものがある。デザインの力が加われば新しい挑戦ができる」としている。
同プロジェクトは佐藤美加アッシュ・ぺー・フランス取締役兼ルームスエグゼクティブプロデューサーがプロデュースに携わり、15日からの合同展示会ルームスに出展、春には同社の小売店舗ルームスジーバなどでの販売も予定している。