ジュンは、富士急ハイランドのスタッフが着用するユニフォームをデザインした。テーマは「着用していてワクワクするような、気分がアガる制服」。富士の裾野の気温差に対応できる機能性に、ファッション性をプラスした。
ユニフォームの刷新は、富士急ハイランド60周年記念の企画の一つ。「スマイル&コンフィデンス」のコンセプトから、「60周年にふさわしいデザイン性と、実際に働くスタッフのモチベーションを高めるユニフォームを」との依頼を受け取り組みがスタートした。
新ユニフォームは、富士急ハイランドのコーポレートカラーをベースにサファリテイストを取り入れた。気温の変化に対応できるようレイヤードしやすいアイテムをベースに、実際の業務で必要な機能を加えて形にした。春はモックネックシャツとベスト、夏は半袖シャツ、秋はサファリ調のジャケット、冬はステンカラーコートがメインのアイテム。性別を問わず、パンツとコーディネートする。
ディテールとして、チンストラップや裾にアジャスターを付け、スタイリングの幅を広げるとともに、防寒性を高めた。サイズによってはユニセックスで着用できる。素材はリサイクル可能なものを使用し、デザインだけでなく長く愛されるユニフォームを意識した。
創業66年目のジュンは、これまでの経験や知見を生かし、湖池屋が21年に開業した九州阿蘇工場や、鎌倉発祥のアロマ生チョコレートブランド「メゾンカカオ」など、様々な企業のスタッフが着用するユニフォームを手掛けてきた。今後も「機会があれば、積極的に検討していく」とする。