JR東日本の新宿駅新南口再開発概要

2015/09/02 15:33 更新


 JR東日本は2日、JR新宿駅新南口に建設中の大型複合ビルの概要を発表した。新ビル名は「JR新宿ミライナタワー」で、駅構内に新設する店舗と合わせ、商業施設は来年3月の開業を目指す。

 新ビルは旧新南口跡地に建設する。高さは約170㍍で、地上32階建て(地下1~2階は駐車場)。延べ床面積は約11万1000平方㍍で、1~4階(中2階を含む)を商業施設(約9400平方㍍)、線路上空部5~7階を文化施設など(約3600平方㍍)、5~32階をオフィス(約7万7200平方㍍)で構成する。商業施設、線路上空部5~7階の文化施設などと駅南側線路上空2階に来春に完成する新駅舎内店舗はルミネが運営する。

 ビル内の商業施設は中2階を含む5フロアで、店舗面積約5300平方㍍。ファッション・雑貨、飲食、食物販など約50店が入る。「グローバルコミュニケーション」をコンセプトとし、「国際都市新宿にふさわしい、上質感のある新しいライフバリューを提供」する。駅構内の店舗と合わせ、年間売上高約200億円を見込む。

 線路上空部の5~7階には多目的ホール・スタジオ「ルミネ0(ゼロ)」と屋外広場、認可保育所やクリニックを入れる。ルミネ0はファッション、アート、エンターテインメントなど様々な情報を発信する「文化創造空間」を目指す。屋外広場は約300平方㍍のイベント広場と約380平方㍍の芝生広場、全長約100㍍の回廊空間で構成する。

 JR東日本はグループ経営構想で「駅をひとつの『街』と捉えた価値向上」策に取り組んでおり、新宿駅新南口の開発もその一環。駅利用者の利便性を向上させるとともに、「新宿の新たなランドマーク」とするミライナタワーの建設でエリア全体の賑わい創出を目指す。ルミネはタワー内施設や駅構内店舗の運営で、「従来の駅ビルの枠組みを超えた新しいビジネスモデル」(新井良亮社長)を構築する。



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