【記者の目】大手百貨店の外商改革 「顔の見える客」に資源集中

2024/10/07 14:00 更新有料会員限定NEW!


外商顧客らを対象とした特別販売会「松美会」を9月に開いた(松屋銀座本店)

 大手百貨店の23年度外商売上高はコロナ禍前の19年度を上回り、過去最高の水準に達した。ラグジュアリーブランドや時計・宝飾品などの高額品の需要が押し上げ、希少性、独自性がある商品や個別対応のサービスが顧客の支持を得た。24年度もその勢いを増している。

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 三越伊勢丹は、グループで前期比11%増の2230億円に達し、2年連続の2ケタ増を確保。大丸松坂屋百貨店は、7%増の2016億円。高島屋は百貨店総売上高に対する外商比率が3割に達した。ラグジュアリーブランド、時計・宝飾品、美術など高額品が伸びた。

 24年度も外商顧客をはじめ、年間買い上げ額の上位顧客を招いた特別販売会を店舗やホテルを会場に実施し、売り上げを伸ばした。伊勢丹新宿本店で開催している丹青会(外商客向け催事)の売上高は「初売りを上回った」(三越伊勢丹)という。

インフレが後押し

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