ジョイナスが15ヵ月連続増収 きめ細かなMDで

2017/03/16 06:20 更新


 相鉄ビルマネジメントが横浜駅西口で運営するSC、ジョイナス(地下2階~地上4階、約430店)は地下街との統合が完了した15年12月から今年2月まで、15カ月連続で増収を達成した。今月序盤も順調に売り上げを伸ばしている。

 統合に向けて14年秋から段階的に実施した大型改装によって、ファッション・雑貨、食分野を中心に「新しさ」を出した点が幅広い層に支持された。テナントとの取り組みを強化し、きめ細かいMD提案と販促を行った成果も大きい。春は30区画を刷新し、集客力をさらに高める。

 2月は前年がうるう年だったため、前年同月に比べて日数が1日少なく、改装工事に伴う休業区画が複数あったものの、全館売り上げが前年同月比2.8%増、衣料品売り上げも1%増と伸ばした。17年3月期の全館売り上げは2月までで、前年同期比約3%増となった。15年12月からサービスを開始したポイントカード会員数は当初は3年後に20万人を見込んでいたが、2月末で稼働会員が26万人に達した。

■地下1階が今期10%増

 今期のフロア別の売り上げは地下街との一体改装を行った地下1階が最も伸び、約10%増となった。コスメ・雑貨などのほか、「センスオブプレイス・バイ・アーバンリサーチ」「アーバンリサーチ・ドアーズ」「アパート・バイ・ローリーズ」「シップス・ブルーストア」「メーカーズシャツ鎌倉」「マーコート」などのファッションが通行客のニーズをつかんだ。14年秋に全面改装したヤングレディスファッション主力の4階も順調。「アルシーヴ」「ケービーエフプラス」「ローリーズファーム」などや、商品で個性を出した「フラワー」などが好調だ。

■春物投入を1月中旬に

 今期から販促時期を細分化し、ファッションを中心とした物販で約30回、食品で約20回の企画を行い、新規客獲得と顧客の来店促進につなげた。加えて、春物の投入時期を1月中旬にするなどファッション・雑貨の新商品投入時期を早期化、細分化したことが需要喚起に結び付いた。

 春の改装は地下1階の食物販とコスメの一部店舗を入れ替えるとともに、新設した物販区画に生活雑貨「ジョージズ」を導入する。さらに、レディスファッション中心の3階で店舗面積全体の約15%を刷新、雑貨の比率を高め、カフェも導入する。これらにより、全館での集客増と買い回り向上を目指す。


14年秋に全面改装した4階のヤングレディスも順調(フラワー)



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