横浜のジョイナス、12カ月連続で増収

2016/12/08 05:56 更新


 相鉄ビルマネジメントが横浜駅西口で運営するジョイナス(地下2階~地上4階)は昨年12月1日に地下街のザ・ダイヤモンド(地下1階)と統合して1年が経過した。売り上げを順調に伸ばしており、昨年12月から今年11月まで12カ月連続で増収を達成、1年間の全館売上高は前年比5%増となった。13年秋から段階的に行った地下街と一体の大型改装効果に加え、17年3月期からテナントと連携した販促を積極的に実施した成果で、新規客も獲得し、客数を伸ばした。

 業種別売上高は飲食店は前期に地下1階の旧・ジョイナス区画が改装効果で大きく伸ばした反動でほぼ前年並みだが、他業種は順調。中でも改装で強化したファッション・雑貨が伸び、全館売上高に寄与した。地下1階は「ナチュラルビューティーベーシック」「センスオブプレイス・バイ・アーバンリサーチ」「マーコート」「ストラ」「ストロベリーフィールズ」「メーカーズシャツ鎌倉」など、地上1階は「アヴィレックス」「ノーブル」など、2階は「ビーセカンド」「コスメキッチン」など、3階は「アーバンリサーチ・サニーレーベル」「プロポーション」「ペルルペッシュ」など、4階は「ローリーズファーム」「ジーナシス」「ティティー&コー」「ダブルクローゼット」などが特に好調だ。地下1階は食物販や「無印良品」を軸にした生活雑貨ゾーン、コスメ店も、全館売上高を押し上げた。

 統合と同時に発行を開始したポイントカード会員も順調に増えている。当初は3年間で計20万人を見込んでいたが、12月1日時点で約25万2000人に達した。地下1階で若い女性が利用しやすい飲食店を充実し、地上階のファッション・雑貨店の感度を高めた成果で、20~30代客が増えている。

 今期は統合初年度にあたり、「ファンを拡大する」施策に重点を置き、テナントとの連携を強め、フェアを軸にした販促をシーズンを細分化して積極的に実施、成果を上げた。11月1日~12月26日には1周年記念販促を3段階に分けて実施。11月は第1弾で限定商品の販売や特典サービスの提供、第2弾でポイント3倍企画を行った効果で全館売上高は約8%増となった。

 今秋は新店6店を導入、11月1日には地下1階に小田急百貨店の雑貨店「デスクマイスタイル」、地上1階に「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」やカフェなど計4店がオープンした。今後も店舗の入れ替えによる活性化策を進め、来年1月下旬に地下1階に雑貨の大型店を入れ、客数拡大を目指す。

 

ジョイナス
11月には「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」を1階に導入し、順調

 



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