モゾワンダーシティで店頭在庫型EC 「24時間稼働するSC」実現

2021/07/13 06:25 更新


 三菱商事・ユービーエス・リアルティが運用する日本都市ファンド投資法人とイオンモールは、モゾワンダーシティで館内物流と連携した店頭在庫型EC「モゾプラス」を8月15日から稼働させる。販売員が店頭在庫を使ってEC販売することで、〝24時間稼働するSC〟を実現し、新しい購買体験を提供する。

 モゾプラスは、店頭在庫型ECのため、自社ECの在庫と競合せずに販売できる。商品登録もCSVなどで簡易にでき、配送方法、ポイント管理・利用までスマートフォンで完結する。ECで購入した商品は宅配やSCでの受け取りなどから選択できる。

 カードとアプリの20万人を超える会員の情報と連携し、店頭でもECでもポイントを共有して獲得・利用ができ、事前決済も可能。購買データを蓄積し、SC、テナントの販促にも生かす。

 店舗からの発送は館内物流サービスを提供するワールドサプライが伝票記入やピックアップ、梱包(こんぽう)などの一部業務をサポートし、作業を軽減する。宅配、店頭や専用カウンター、ロッカー(予定)など受け取り方が選択できる。オリジナル包材に複数店舗の商品を同梱する、おまとめ配送も実施する。

 導入により営業時間外でも販売、情報発信、動画での接客など客との接点ができる。商品の気になる点や相談は来館して確かめることができ、その場で購入するなどリアルの強みも発揮できる。

「モゾプラス」運営で共同プロジェクト MURや博報堂プロダクツなど4社

 三菱商事・ユービーエス・リアルティ(MUR)、博報堂プロダクツ、トリニティーズ、ハブアンドスポークの4社は、「モゾプラス」の開発から運用を共同で行う。物件を保有し、方針策定をMUR、企画・システム開発・運用をハブアンドスポーク、運用コンサルティングをトリニティーズ、収集データ分析・セキュリティーなどを博報堂プロダクツが担当する。

 MURが運用する日本都市ファンド投資法人の物件価値と新しい生活様式におけるSC運営の価値の向上を各社の領域の強みを生かして構築、開発する。今後、MURが運用するSCにも店頭在庫型ECプラットフォームの開発・導入を検討する。



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