JTBとジェーシービーが共同出資するJ&J事業創造(東京)は、京都・西陣織柄をデザインし直し、NFT(非代替性トークン)化した商品をECサイト「ジンナンハウスストア」で販売している。伝統の技に現代のアイデアを掛け合わせ、未来の伝統工芸の形を創造するプロジェクト「バンク・オブ・クラフト」の一環。西陣織の工芸事業者がその柄で、購入後にテーブルランナーを織ってくれる権利がセットになっている。
販売数は限定4個で、税込み22万円。NFTのマーケットプレイス「オープンシー」にも掲載する。今回の取り組みは昨年12月にスタートした、現代のクリエイターが伝統工芸の文脈や歴史からインスピレーションを受け、それぞれの解釈で考案したデザイン柄を活用した四つの協業の一つ。
西陣織の織元である京都西陣おおば、安田、今河織物の3社の後継者が、西陣の新たな文化を発信するために立ち上げたグループ「N180」と、クリエイターのマサヒコ・キジマ氏が協業した。キジマ氏が考案した西陣織柄を再デザインした6種類のデジタルデータをNFTアートとして販売し、今河織物がテーブルランナーに織り上げ、後日購入者に送る。