日本縫製機械工業会(JASMA)が主催する「JIAM2024OSAKA国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市」が11月27日、大阪・南港のインテックス大阪で開幕した。午前中から国内外問わず多くの来場者が訪れにぎわった。30日まで開催する。
前回(150社)を上回る157社が出展。特に自動車・航空・宇宙関連製品の出展企業は前回の2倍以上となった。島精機製作所は基本設計から一新したP-CAMシリーズのフラッグシップモデル「P-CAM・R」を中心にアピール。高積層式の自動裁断機で、裁断精度を向上させ90ミリまでの積層に対応する。裁断時のけがを防止するために自動で昇降する進入防止カバーも加えた。
「特に中国からの来場者が多い」と語るのはJUKI。中でも酷暑で需要が高まるファン付き空調服などの縫製向けのパターンシーマー「PS-800SB8045CK」や、新製品の一本針本縫いミシン「DX-01」に注目が集まった。DX-01が持つ新機能「スレッドレスプレビュー」では針を使わずに送り量を調整することが可能だ。下の送りベルトだけが作動し、生地を傷つけず設定できる。送り量の設定時などで生じる縫い目をほどく手間や試し縫い用の生地を削減する。
初日の開会式でJASMAの内梨晋介会長は、大量廃棄や人手不足といった課題の解決や品質向上への期待が高まっていると指摘。「自動化やIoT(モノのインターネット)化を解決する各社の展示内容を見てほしい」と語った。