【IFF•MAGIC】アウトドア用品を日常にも

2017/09/27 04:28 更新


 アウトドア用のウェアやグッズを日常にも--。JFW-インターナショナル・ファッションフェアMAGIC・Japan(JFW-IFF•MAGIC)は、今回新たに設けられた「アウトドア&スポーツ」ゾーンで、アウトドア用品をフィールドだけでなく、普段着としても使う装いを見せた。特にアウトドアブランドとしては名の知れた名門・老舗ブランドで、こうした動きが目立った。(カッコ内はブース番号)

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 本格派登山ウェアブランドとして知られる「モンチュラ」(4-523)は、アーバンライフスタイルを打ち出した。18年春夏からは、本国企画では不足していたセーターやポロシャツなどの中・軽衣料を日本プロデュース品として導入。新潟・見附のニット工場とコラボレーションした商品群を披露し、注目を集めた。

プロ仕様のテクニカルブランドとして知られる「モンチュラ」は、日本企画品のインナーなどを揃えて、ライフスタイル提案を強化する
「モンチュラ」のブース

 登山・キャンプなどで使用する燃焼器具のメーカーとして有名なイワタニ・プリムス(4-620)は、ドイツの名門ブランドで出展した。年間250万足という登山靴では世界1位の生産数を誇り、90年以上の歴史を持つ「ローバー」で、タウンユースのシューズを提案した。バックパック分野ではヨーロッパで販売数量が1番と言われている「ドイター」も、日常に使えるデイパックを提案。「アウトドアスタイルを訴求したいアパレルショップとの出会いに期待」という。

ドイツの老舗ブランドでカジュアル品を打ち出したイワタニ・プリムス

 こちらも90年以上の歴史を持つオーストリアの登山靴「ダハシュタイン」(4-524)は、重くて硬いという典型的な登山靴とは異なる登山靴を見せた。アッパーがニット製のモデルは軽く、通気性が良く、履きやすい。近年はライフスタイル向けにシフトしており、登山靴の開発で培われた機能性を街履きにも採用、例えば全モデルに「ビブラム」ソールを使いながら、カラフルでポップなデザインの商品を増やしている。本革を使った大人向けのワークブーツも百貨店から支持されているという。

登山靴の「ダハシュタイン」では、ワークブーツが好評だった

 矢野経済研究所によると、アウトドアウェアの国内市場規模はここ数年、人気ブランドを中心にメーカー直営店の増加や、カジュアルシーンに使われる商品の出荷増でじわじわと拡大している。いわゆるアウトドアのライフスタイル市場は商機が大きい。




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