「ジャパンデニム」、ギンザ・シックスの直営店を常設に SDGs+デザイン性で勝負

2023/03/10 10:59 更新


インディゴが映えるような内装にした

 アクセ(広島県尾道市)が運営する「ジャパンデニム」のギンザ・シックスの直営店が、1年間の期間限定店を経て、常設店舗として3月1日に新装オープンした。19年からコロナ下も含め、期間限定店を複数回開いており、個性的なデニムアイテムに人気がある。ジャパンデニムはその製法などでSDGs(持続可能な開発目標)の多くを達成しており、サステイナブル(持続可能な)の考えを推し進めたい施設側とも一致して常設に至った。

 1月末までの居抜きの売り場に比べて小さい約40平方メートルだが、通路に面した半円型で入りやすいつくり。デザイン会社のプランクス(東京)が内装を担当、インディゴが映えるように照明に気を使ったほか、床や天井などの色目にも気を配った。入りやすさや手の取りやすさなど、ユーザー目線で設計したという。

 オリジナルに加え、国内外のブランドとの協業アイテムも数多く揃える。この春新しく協業したのは、「ニアーニッポン」「レインメーカー」「フォロー」「エモリ」の4ブランド。エモリはカプセルコレクションを作った。「レッドカード」や「ヤヌーク」など知名度のある協業ブランドはオーソドックスな5ポケットが主流になるが、海外客には知られていない国内ブランドは他にはない個性的なデザインを施しており、それが受けているという。

デニムの可能性を広げるためにデザインにも工夫を凝らす

 また、下げ札には二酸化炭素の排出や化学薬品及び水使用量の低減、リサイクル繊維や有機栽培綿の使用など環境配慮のポイントもわかりやすく図示しており、こうした問題に敏感な海外客に評価されている。「エコにもかかわらずデザイン性が高いのが強み」(アクセ)。なお、コロナ下で休止していた海外合同展への参加は来年1月か3月に再開する予定だ。

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