ジャパンブルー 「シン・デニム」でユニフォームに参入

2019/02/06 06:30 更新


 「桃太郎ジーンズ」などを展開するジャパンブルー(岡山県倉敷市、真鍋寿男社長)は、17年に開発した色落ちしないデニム「シン・デニム」で、国内サプライチェーン5社と協力し、ライフスタイル分野の市場開拓を本格化する。消臭や撥水(はっすい)機能を付加した素材も開発、ビジネスユニフォームやベッドなどを提案する。2月19~22日に東京ビッグサイトで開かれる国際ホテル&レストランショーに「ジャパンブルーホテル」と名付けたブースを出展する。

(小畔能貴)

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 シン・デニムは染色堅牢度を高め、摩擦による色落ちや汗染み、色移りしない点が特徴。新事業として学生服を協業で手掛けたり、自社でのオーダースーツ提案のほか、壁紙やベッドとして流通させるなどの取り組みを広げてきた。新事業展開のためコンソーシアムも結成し、歴清社(製造品は箔(はく)デニム屏風)、西中織物(デニム畳)、トキワ産業(デニム壁紙)、木村家(デニム建具)、日本被服(ビジネスユニフォーム)、ドリームベッド(デニムベッド)、ジョア(レディスユニフォーム)とメンバーを広げた。

 19年度(20年2月期)から、これらの企業と協力した各製品の提案を本格化する。2月のブース出展に先行して1月には仏のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」にも出展し、約100件の商談を行った。

 ビジネスユニフォームへの参入は同社初で、消臭や撥水機能も加えた生地を活用し、今秋をめどに商品化する。ユニフォームは、オランダ・アムステルダムを拠点とするハウス・オブ・デニム財団と共同し、4人の新進クリエイターを招いてデザインした。ホテルやレストランを対象に、コンシェルジュやウェイター、ハウスキーパーなどの職業別に計8点を揃え、5日に開いた会見でアピールした。「クラウンレーベル・バイ・モモタロウジーンズ」の名称で企業向けに販売していく。

 同社の18年2月期は売上高42億円(前期比5%増)の見通しで、このうちシン・デニムを活用した売上高は3000万円(生地ベース)を見込む。19年度のシン・デニム関連の売上高は8000万円を目指す。

提案するユニフォーム(右から3人目は真鍋ジャパンブルー社長、同4人目はマリエッタ・ホイティンク・ハウス・オブ・デニム共同設立者)


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