岐路に立つジャパンデニム 安定生産に向け用途開拓

2019/08/26 06:29 更新有料会員限定


 日本のデニム生産が正念場を迎えている。00年ごろをピークとしてジーンズの生産数量は減少した。国内NBの落ち込みに伴い、大手紡績も軒並みデニム事業を縮小し、自社ロープ染色設備を持つ大手一貫デニムメーカーはカイハラ1社となった。

 メーカー各社はビンテージデニムに加え、機能や環境対応といった様々な差別化を進め受注量の確保に注力しているが、原燃料コストも上昇するなど、業界を取り巻く厳しい状況は続いている。

(三冨裕騎)

◆合弁解消へ

 今年に入り、日清紡テキスタイル(TX)がインドネシアのデニム合弁会社マラカサリ日清紡デニムインダストリー(MND)の合弁解消を決めた。これにより、ロープ染色設備を持つ国内企業はカイハラ、坂本デニム、クロキ、ショーワ、日本綿布の5社のみとなった。

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