JALとカリモク家具 航空機の部品を再利用 ボーイング777を日本で解体

2023/06/22 12:30 更新


航空機の窓を利用した「旅の思い出を飾る箱」(デザイン:辰野しずか)

 日本航空(JAL、東京)とカリモク家具(愛知県東浦町)は6月16日まで東京ビッグサイトで開かれた「インテリアライフスタイル展」で、特別展示「アップサイクリング・エアラインJAL-カリモク」を開催した。解体した航空機ボーイング777のパーツを使用し、7人のデザイナーの発想をカリモクが木製製品として製作したもので、会場では機体の金属を使った木製スツールや窓を利用したボックスなどが展示された。JALは「カリモク家具とタッグを組むことでインテリアになじみ、より多くの人にアップサイクル品として実用的な価値を提供していきたい」としている。

 JALは機体点検整備のJALエンジニアリングと商事流通のJALUXの3社共同で、退役となったボーイング777の航空機部品のアップサイクルに取り組んでいる。通常、役目を終えた航空機はアメリカに運ばれるが、同機は初めて日本で解体された。リサイクル率は約96%という。これまで航空ファン向けにパーツを販売するほか、革張りシートをトートバッグにアップサイクルして販売してきた。今回は試作品として製作したが、今後は「製品を精査しながら自社サイトやJALショップなどでの販売を模索していく」としている。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事