イトキン「シビラ」台湾1号店を

2016/09/27 05:00 更新


 イトキンは24日、スペインの「シビラ」の台湾1号店を太平洋そごう百貨台北店復興館にオープンした。運営は台湾イトキン(多田良二董事長)で、「シビラの独自の世界を打ち出し、台湾の消費者に新たな選択肢を提案」する。

 ショップは復興館4階で、売り場面積は約70平方㍍。スペイン・マヨルカ島の新店と同様、白を基調とした店装=写真。商品は日本での商品を中心に、スペイン製の比率も全体の15%を占める。今回の開店は、イトキンのグローバルビジネス強化の一環。イトキンは国内ではブランド縮小、海外では中国本土の小売りから撤退するなど、構造改革を推進してきたが、「MKミッシェルクラン」「ミッシェルクラン」「ヒロココシノ」を展開する台湾は、海外での小売り事業で唯一、事業を継続しているエリア。長年培ったノウハウで「台湾での事業は黒字を確保」(前田和久社長)、今後の成長に向けて新たなブランド投入を検討していた。

 同社は、台湾のファッション市場はラグジュアリーとファストファッションの二極化が進み、百貨店ゾーンは「同質化からの脱却、ブランドや商品の差別化が求められている」と判断、シビラの導入を決めた。シビラ独特のシルエットや色が「特に明るい色を好む人が多い台湾で受け入れられる」と期待している。



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