伊藤忠、「ヘッド」をトータル化

2015/07/14 08:10 更新


 伊藤忠商事は、オーストリアのスポーツブランド「ヘッド」のカジュアルシューズの日本における独占製造販売権を取得した。16年春夏からスタートする。すでに日本でのアパレル及びアクセサリー関連商品の独占製造販売権を保有しており、新アイテムとしてカジュアルシューズを加える。カジュアル商品のトータル化を進め、ブランドの打ち出しを強める狙いだ。

 新アイテムのスポーツカジュアルシューズでは16年春夏から靴の企画、輸入などを手掛ける丸大(名古屋市)とライセンス契約を結んだ。価格は3000~1万円前後の予定。対象は20、30代の男女を想定する。

 ヘッドのサブライセンシーはレディス、メンズのカジュアルウエアや雑貨小物などに広がっており、今回の丸大を含めて9社になる。15年春夏からメンズカジュアルウエアは東光商事、靴下はレンフロ・ジャパンに取り組み先が変わり、既存販路に加えて新販路や新商品での拡大を目指す。

 今回靴を加えブランドのトータル化を進めるが、「十分ではない」とバッグやアイウエア、タオルなど今後アイテムをさらに広げる。15~16年秋冬からはレンフロと組んで中国で靴下の販売をスタートするなどアジア戦略も進める。

 また通常ラインに加えて一格上のラインの立ち上げも検討しており、販促も強める。ブランドの知名度と商品レベルの引き上げ、アジア展開などでブランドの販売額(小売りベース)を現状の約2倍の100億円規模に引き上げる考えだ。



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