伊藤忠 ユニー・ファミリーマートHDを連結子会社化へ

2018/04/19 16:17 更新


 伊藤忠商事は19日、持分法適用関連会社であるユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)を連結子会社化する方針を固めた。現時点で所有割合は41.45%だが、50.10%を上限とした公開買い付けにより株式を取得する。公開買い付けの開始は8月頃を予定し、公開買い付けの成立後もユニー・ファミリーマートHDの上場を維持する方針。

 連結子会社化するのは、ユニー・ファミリーマートHDの持続的な成長を実現するには「商品開発力の強化、円滑な物流システムの構築など、経営の高度化により、事業基盤を強化することが不可欠」と判断したため。伊藤忠商事は2月下旬、ユニー・ファミリーマートHDに対して連結子会社化を打診していた。

 伊藤忠はこれまでも、グループのネットワーク、リソースを積極的に注入してきたが、連結子会社化することで、製造・中間流通の合理化だけでなく、電子マネー、ポイントなどを含む金融事業(フィンテック)の開発や海外事業の強化を推進する。小売業の本質部分については「小売業のプロフェッショナルに任せ、経営の独立性を尊重する考え方に変更はない」としている。



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