岡藤伊藤忠商事代表取締役会長CEO
伊藤忠商事の岡藤正広代表取締役会長CEO（最高経営責任者）は1月23日、大阪市内で開いた会見で、「繊維はやり方次第でいくらでも（成長の）方法はある。欲しいと思ってもらえる付加価値の高い商品を作り、価格を上げていかないと。日本経済は、商品価格の上昇が利益を生み、賃上げにつながるという良い循環になりつつある」と話した。
（高田淳史）
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ロイネが消臭機能が付いたインナーの機能を高めた上で商品名を刷新して女性客を取り込み、価格を上げたにもかかわらず大ヒットしている例を挙げた。「どうすれば売れるかを考え、仮説を立てて実行する。繊維や食品など生活消費関連は、資源などとは違いちょっとしたアイデアや工夫が生かせる」とマーケットイン発想の重要性、生活消費関連の強みが「安定的な利益を生む」と強調した。また「素材や部材などの供給にとどまらず、最終製品にするからこそ大きな利益を生む」と最終製品まで手掛ける重要性を説いた。
