「ミー・イッセイミヤケ」 ストレッチプリーツの新たな可能性を探る展覧会

2024/05/09 12:00 更新


ストレッチプリーツのピッチを少しずつ変えたプルオーバー

 「ミー・イッセイミヤケ」は六本木の21_21デザインサイトギャラリー3で、特別展示「フォーカス・オン・ストレッチプリーツ」を開いている。6月23日まで。

 ミー・イッセイミヤケを代表するストレッチプリーツは、縦と横に細かいプリーツを施した素材。全方向に伸縮する特性を生かし、誰もが自由に着こなせるアイテムを20年以上にわたり提案してきた。ブランド名にあるミーは、「わたし」のこと。わたしの生活を快適に楽しむための衣服を意味している。

 同展で取り組んだのは、「次につながる創造的な実験」。ストレッチプリーツを新しい視点で表現するために、グラフィックデザイナーの岡崎智弘を迎えて企画した。岡崎氏は「ストレッチプリーツの構造を観察して、新しい可能性を探った」という。プリーツマシンのリズムが響く会場内には、プリーツのピッチを少しずつ変えたプルオーバーがずらりと展示されている。同じ手法でありながら、ピッチを少し変えるだけで表情が変わる。その違いを丁寧に伝える。プリーツの縦横が重なる構造の一部分を拡大した模型も興味深い。新しいプリーツの形を連想させる様々な構造の模型も展示されている。入場は無料。

様々な構造の模型を通して新しいプリーツの形を探る


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