イッセイミヤケは今秋から、独自技術の「A‐POC(エイポック)」を用い、美術家の横尾忠則の作品が持つエネルギーとともに、衣服のさらなる可能性を追求するプロジェクト「タダノリヨコオ・イッセイミヤケ」によるブルゾンを、「オム・プリッセ・イッセイミヤケ代官山」「イッセイミヤケ・センバ」「イッセイミヤケ・キョウト」で販売している。
「絵を見る喜びと服を着るたのしみ」の両方を備えた同プロジェクトは、イッセイミヤケの宮前義之らが中心となって推進。その出発点として、横尾の作品を一枚の布の中に再構築したブルゾンを作った。
「ターザンがやってくる」「お堀」「よだれ」など、題材となる8作品は、エイポックとの共通点でもある〝反復〟から選んだ。緯糸に7色の細番手を使って色鮮やかに織り上げることで、ブルゾンの背中に、横尾のアイコニックでパワフルな表現をのせている。リサイクルポリエステルを活用し、価格は18万円。男女向けに2サイズを展開する。左右反転した絵が思いがけない色彩で現れる裏側の表情も、リバーシブルで楽しめる。
代官山に続き、11月13日から扱いを開始した大阪・南船場のイッセイミヤケ・センバでは、地下のクリエイションスペースを活用し、エイポックを象徴するパーツが織り込まれた一枚布も複数展示。同キョウトも店内ギャラリーで特別展示している。21年1月5日からは「オム・プリッセ・イッセイミヤケ青山」「イッセイミヤケ・マルノウチ」、同15日からは「イッセイミヤケ・シブヤ」でも扱う。