イッセイミヤケの新社長に伊勢孝彦取締役が就任した。1日に開いた臨時株主総会と取締役会で決め、同日付で就任した。永谷正勝前社長は取締役も退任したが、財務部門のエグゼクティブアドバイザーとして引き続き経営に携わる。
伊勢社長は81年にイッセイミヤケ・インターナショナル(現イッセイミヤケ)に入社し、「イッセイミヤケ」や「プリーツプリーズ・イッセイミヤケ」「ミー・イッセイミヤケ」「オム・プリッセ・イッセイミヤケ」などの企画から生産までのプロセスの構築など、長年に渡って物作りに関わってきた。16年からは取締役として生産部門と「バオバオ・イッセイミヤケ」を担当してきた。
同社は71年の創立以来「独自の素材や技法と最新テクノロジーを融合した革新的なものづくり」に力を入れてきた。50周年を2年後に控え、その志を前進させるため、物作りに携わってきた伊勢氏が社長に就任。物作りの現場の動きを経営に反映させる方針にシフトしていくという。
新任の取締役には碓井康司氏と春木屋慶輔氏、監査役は松田隆次氏が就いた。前取締役の皆川魔鬼子氏、山田晃彦氏、甲斐広利氏は退任した。同時に執行役員制度を廃止した。